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CRITIC

1998年8月号 冨田康子「Glass and Art」

発砲材を胎とする、なめらかなタマネギ状のかたち。その丸みは、枝を胎に刺して元型にしたという茎のような先端へと至り、全体のかたちに鋭い方向性を与えている。 形態と技法・素材の選択とが、十分な結びつきを見せて隙が無い点も見事だが、特定の技術を前提とする造形分野にありがちな素材と技法の混同が、この作家には見られない点も評価したい。 そうした点が、感覚肌とも思える作品を、作家の手垢を感じさせない地点へと引き上げている。作品のもつ植物的なイメージは、かたちの成り立たせ方に対する必然性への意識とも無関係ではなさそうだ。

















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